1952-05-19 第13回国会 衆議院 内閣委員会公聴会 第1号
○辻公述人 私も詳しく一々の省の部局の現状を存じませんので、的確なお答えはできないのではないかと思いますが、一つの省の中で特に厖大な部局ができるということは、これは必ずしも望ましくないのではないか。たとえば若干の局の中で、一つの局が非常に大きな組織を占めるということになりますと、どうしてもその省全体の政策を決定する場合に、その局が重点的にといいますか、重要視されるようになり、たまたまその局の長につく
○辻公述人 私も詳しく一々の省の部局の現状を存じませんので、的確なお答えはできないのではないかと思いますが、一つの省の中で特に厖大な部局ができるということは、これは必ずしも望ましくないのではないか。たとえば若干の局の中で、一つの局が非常に大きな組織を占めるということになりますと、どうしてもその省全体の政策を決定する場合に、その局が重点的にといいますか、重要視されるようになり、たまたまその局の長につく
○辻公述人 行政委員会につきまして私も若干の勉強をしておるわけでございますが、御満足の行くお答えができるかどうかはわかりませんが、私、結論から申しますと、行政委員会を大幅に廃止するということは反対であります。なるほど行政委員会制度と申しますのは、ある点で単独長官の行政官庁がやつております行政機関に比べまして、能率がよくないという非難が出て来ることは、これはやむを得ないことだと思うのであります。ただ行政委員会制度
○辻公述人 このたび従来懸案になつておりました行政機構の改革に関する法案が、国会へ提出されることになりまして、同時にこの行政組織と密接な関係を持つております行政運営に関する法案、これが議員提出法案として出たというこの二つのことは、今まで長い間日本の行政機構の大きな欠陷とされておりました諸種の問題を解決しようという、皆さんの御努力の現われと思いまして、私どもその方面の学問をしておりますものにとりまして
○辻参考人 今私が最後に申したことですか。——あれは国会はもちろんのことでありますが、一々のこまかい行政につきましては、国会としても目の届かないことも多いというので、地方自治団体における監査委員のような、ああいう制度のものをひとつ考えてみてもいいのではないかということであります。そういう細部の監査委員に対して国会のつまり国政調査権との関係をつけるには、絶えず国会がそういう小さな行政の諸問題についてまで
○辻参考人 まことにかつてなんでございますが、昨日まで旅行しておりまして、十分準備ができませんでしたので、最近の新しい行政改革案の詳細について私承知していないわけでございます。本年の四月に行政制度審議会が提出されました答申案は刷りものとしていただいておりますので、それにつきましてはある程度御意見を申し述べられる点があるかと存じております。今年の九月にこの答申に基きまして、行政管理庁で行政機構の改革案
○公述人(辻清明君) 第一の御質問でありますが、私も官庁内部の仕事につきましては、詳細をよく存じておりませんので、詳しくは分りませんが、私の知つている範囲でも、先程も触れましたように、つまり内規とかそういう規定で定まつている仕事、それだけをしているというのではなくて、又それに附随して、非常にそれに関連するような仕事も併せてしておる、或いは又今おつしやいましたように、同じような名称の官職であるにも拘わらず
○公述人(辻清明君) 職階制と申しますのは、問題そのものは非常に技術的なものでありまして、その意味では今度提出されます職階法案を一瞥しましたところでも、法案というよりもむしろ職階制の説明書であるかのごとき観を呈しておりますが、これからも分りますように、技術的な意味で職階制が長所を持つているか、或いはそれとも欠陷を持つているかということと、それをそのように技術的な長所と欠陷を持つている制度を異つた国家